玉三郎 勘三郎 海老蔵 平成歌舞伎三十年史 (文春新書)本ダウンロードepub

玉三郎 勘三郎 海老蔵 平成歌舞伎三十年史 (文春新書)

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によって 中川 右介
4 5つ星のうち8 人の読者
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内容紹介玉三郎、勘三郎、海老蔵を通して描く歌舞伎現代史。 昭和の名優たちの「神々の黄昏」として始まった平成歌舞伎。歌右衛門が選んだ後継者は玉三郎だった。その玉三郎が、次の阿古屋を発見するまでの物語と並走する、勘三郎の歌舞伎の可能性への奮闘と、その断ち切られた未来。そして、悲劇を乗り越えて團十郎へと向かう海老蔵。 歌舞伎座では舞台に一緒に立つ機会がごくわずかしかなかった三人を、本の上で共演させた、ここにしかない、平成歌舞伎。内容(「BOOK」データベースより)勘三郎が突然、消えた。玉三郎は幽玄の境地に。海老蔵は團十郎襲名へ。平成歌舞伎へのオマージュ。商品の説明をすべて表示する
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昭和末期から辰之助、十七代目勘三郎、二代目松緑という六代目菊五郎の芸の継承者が一気に去ってしまうという「第一話 神々の黄昏」に続くのが「二人阿古屋-歌右衛門から玉三郎」。歌右衛門さんと玉三郎という二代続いた女帝の時代の後半では、玉三郎が歌右衛門さんの末期をみて、歌舞伎界の権力闘争にしがみつくよりも、幽玄の世界に遊びつつ後進に役を渡していくことを選んだため、海老蔵が九代目の成田屋や六代目みたいな存在になる下地がつくられていった、というのが著者の見立てか。第二話の後半では玉三郎が若手の女形を「マスターコース」方式で育てた軌跡が丁寧に描かれている。マエストロ玉三郎が公開スクールのような形で自分の役を若手に伝えているのは、海老蔵を輝かせる女形を揃えるためかも。泣いても笑っても2020年には十三世團十郎の襲名披露興業がやってきます。十一代目は早世したため、今の海老蔵は劇聖と言われた九代目團十郎以来の帝王にして改革者となるわけで、それは《初代市川團十郎が始めたものが現代に続く歌舞伎であり、代々の團十郎がそれぞれの時代の歌舞伎を作ってきた。今後は十三代目團十郎の歌舞伎が歌舞伎となる。それを認めたくない人は、別の歌舞伎を作るしかない》という時代の幕開けにもなります(p.243)。どの世界でもWinner takes allなので《困難な道でもある》わけですが(p.242)。海老蔵は「声よし、顔よし、姿よし」で最高の名跡である團十郎を名乗り、しかもその名を継ぐ息子も持つという不動のポジションを築きましたが、すでに父をなくし、妻にも先立たれる不幸に見舞われています。海老蔵は若い頃からの荒い性格や振る舞いで、劇場内外でハラハラさせながらも、舞台上では最も光輝いてきました。こうした劇場内外でのアンバランスな魅力ゆえにいっそう輝くというスター性は他の御曹司系の役者にはないもの。さらには二代目猿之助から学んだ《古典を現代に通じるように作り変えるプロデューサー兼主演者》としての才能、センスも持ちあわせています。《歌右衛門がたたんでしまった風呂敷を、玉三郎が広げた》(p.240)平成の歌舞伎は、勘三郎というトリック・スターが通人で團十郎から海老蔵への助六を仲立ちするという大きな流れだったのかなとも感じます。

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